脚本:鴨志田一
絵コンテ:西澤晋
演出:清水一伸
作画監督:畑智司、坂本俊太、大河内忍、福士真由美、塩川貴史
総作画監督:井上英紀、今西亨
第十八話「読島ノ真実」
屍鋼化を食い止める九ノ樹を求めミナシの故郷へ向かう

『僕たちが住んでいた時は島中にたくさんあったよ』
『それがあればもしかしたらエミルたちも元に…』

『島にはどうやって?』
『一か所だけ使える機体がある』

『我々がまず目指すのは廃棄された厚木基地!』


(無明領域に突入したみたいね…気を付けてみんな)

『!? おはようございます。早いですね…』
『マヴェス三機のデータチェックでさ。徹夜しちゃったよ』

『どうしてもデータが腑に落ちないんだけどちょっといい?』

『アカシの共振率が最高値に届いてないとおかしいんだけど87%で止まってる』

『ねぇキミ…改ざんしてない?』



『んん!?共振値は理論限界値を超えてる!?』

『おい…こんな重要なデータを私に隠すとは…』

『少なくとも研究者としては信頼していたのに裏切られたよ!』

『もういいこのゴキブリ女!』

『もういいアカシを呼べ!私一人で調査する!』
『アカシはいません。読島に向かいました…』

『改ざんはその時間稼ぎだったのか』


『ミナシが記憶を取り戻したのか。それはめでたいねぇ』

無明領域の影響と幻覚に苦しむスーザン



『大丈夫ですか!?気をしっかり!』


『ここよ!』



『飛べそうですか?』
『昨日一晩かけてマニュアルを読んだわ』

『初めて!?』
『素人でも使えるように書いてあるのがマニュアルでしょ!』

『ライカアカシ!急げ!』



『あんまり無茶すんなよ』

『…あんまり見ない間に雰囲気変わったな』


『二人も雰囲気変わりましたね』
『それはあんたもでしょ』





『見えた』

『僕らがいた頃は無明石様が島を隠してくれていた』
『無明石?』

『島の守り神です。無明領域の源で、今は躯の中に』
『全ての元凶か』


『九ノ樹が…』


『毎日僕らは遊んでた。島には他に子供がいなかったから』




『これは…かつてのイクスのエンブレム』

『みんなここに連れてこられて帰ってこなくなった』



『あぁ…ッ』


『おい、大丈夫…ッ』





『うーんこれも適合しない。もう少し興奮剤を投与してみるか』

死…

『あーおしい!いい線いったのに!』

『まぁでも順調順調』

『…自ら命を絶つとはこっちの身にもなってほしいよ』

『こんな酷い事をここで…』

『どうしたの?』
『ここで起こった事が見えたんだと思います…』

外で音が




『こんな所で会うとは奇遇だね』

『これはね、この島で大事に保管しておいた最初のマヴェスだよ。言わばリムの先祖だね』

『キミ取ってはもっとふさわしい呼び方がある筈だよねミナシ君』

『お姉ちゃん…』


『お互いの意識に共振を起こす事で言葉なしに意志疎通が行える存在を私はリンカーと…』

『リンカーならば思考で機械をコントロールできるまさに革命的な…』


『この理論のわからぬ能無しども…』


『くだらない連中ばかりだ…死ぬか』
『それは良くないと思います』

『あなたの研究が進めば誰もが言葉なしに正しい意志疎通が行えると言うのは本当ですか?』


(なんだこの女…)
(私は真木ミメイです)

『言化!?』

『質問の答えだが、キミの協力があれば必ず実現するだろうね』





『おぉ!いいぞ!』

『ついにこの研究への投資を彼ら決定した』
『よかった!』

『だが人と人の思考を繋ぐことには懐疑的だ』
『大丈夫、あなたにはできるわ』


『…君以外にもリンカーが欲しい』






『本当にみんなリンカーなんだな』
『ええ でもこの島はあの子たちの世代で終わりかもしれない』

『そうなる前に私たちが隠れ住まなくても住む世界をあなたに作って欲しいの』

(勿論だよ 約束しよう)


『グワァァァアアァア!!』

『やめて!こんな酷い事を!』
『これは必要な実験なんだ』

『手を出すな!』


『苦しいのは共振している証拠なんだよ!』


『キミのおかげで研究は更に進んだ!僕を褒めてくれ!さあ!』


『中止だ!』

『こんな非人道的な実験はプロジェクトも承認していない!』

『この実験施設は処分する』

『ボンクラめ…あんな奴ら放っておいて僕らで実験を進めよう!』
『あなたをこの島に連れてくるんじゃなかった』

『はぁ~?』
『ごめんなさい。私の願いがあなたをそうしてしまった』

『何言ってんの?』
『もうこれまでって事よ』





どんな感情の顔だよ






『クッ…』



(ごめんね この先もあの人の傍にいたいの)



『これが共振反応…最悪じゃないか』

『最悪で最高だったよ。君は』

『この先は君の方が詳しいのかな』

『我々への復讐の為に無明領域を生み出したんだろう?』

『』

『あんたさえいなければツグミだって無明領域を作らなくて済んだんだ』

『そうだね。そしてキミ達が出会う事もなかっただろうし、』

『平穏で平凡な毎日が今も続いて田んじゃないかなぁ』

『アカシ君も自分の不甲斐なさを兄さんのせいにして嫌いなままでいられただろうね』

『戻ったら全部吐かせてやる。アンタのやった罪を!』


『でも残念だなぁ。君たちにはここで屍鋼化してもらう』

『屍鋼化してくれたらいい研究材料になる』

『許さない…』


(ユルサナイ…ユルサナイ…)





『フッ 勝手に死んでおいて化けて出てくるか』

『本当にバカだなぁ』


みんなの感想

島を思う気持ちが破滅を呼び、無関係の人間を巻き込んだ復讐が一番憎い相手の利する結果になるという何とも皮肉な話。善意が歪んでしまうという物語はよくあるけど、これは希望に目が眩んで歪みに気づけなかったといったところか。
夏入さんあんた死んでいいわ…鬼畜すぎ…
てかヘイトくん何してんだろ。今更出てきても状況ちんぷんかんぷんだろうけど
夏入ロボ全然強そうじゃないのにドヤってたけど大丈夫なのあれ
あと「素人でも使えるように書いてあるのがマニュアル」ってセリフ何かしらんけど納得した

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コメント…M3 ~ソノ黒キ鋼~について
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- 2014年08月19日 21:48
- ID:vq8Sb3jv0 >>返信コメ
- 「実験素材の宝箱や~」が不謹慎ながら笑ってしまった
夏入は昔から救いようのない奴だったんだな
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- 2014年08月19日 21:54
- ID:ov5CQNVO0 >>返信コメ
- 姉ちゃんの鍵ペンダントをずっと持ってるってことは心の奥底では罪悪感を感じてたりするのかな?
……ないか。
-
- 2014年08月19日 22:12
- ID:boa8T3ar0 >>返信コメ
- なっちゃんにも恋してた淡い時代が・・とか思ったら利用してただけだった褒めてくれって辺り見ると狂った愛だったのかもしれないけど、みなし姉ちゃんは共振で機械を動かす革新的技術とかいう初期構想の時点で利用するだけって気が付くべきだったかな
共振で動かして認められて万歳みたいなビジョンだったのかもだけど・・・悲しいなぁ
ロボを作る理由はなんなんだろうか
-
- 2014年08月19日 22:56
- ID:RQrZvUXb0 >>返信コメ
- スーザンはなんであんなに心が強いの
背景が少なすぎる
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- 2014年08月19日 23:45
- ID:hRdWvCxl0 >>返信コメ
- 生粋のマッドでサイコな奴でしたな
-
- 2014年08月20日 09:44
- ID:TW537JDV0 >>返信コメ
- 毎週楽しみっすな~!
-
- 2014年08月20日 14:40
- ID:me3BGBqd0 >>返信コメ
- 序盤すげーつまらなかったのに後半にかけて
ここまで面白くなるアニメも珍しいな大抵逆なのに
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- 2014年08月20日 17:52
- ID:H0LMPO6v0 >>返信コメ
- リンカーって要はニュータイプか
-
- 2014年08月20日 23:30
- ID:kYD78PUu0 >>返信コメ
- 話も進んだし、面白い!!
夏入さんが救いようのない絶対悪でラスボスっぽいけど
残り話数が6くらいあるとすると話をどう展開するのかな?
夏入さんだけじゃ尺あまりそうだし、ムクロとツグミの話も
うまくまとめてくれるのかな??
あと、ミナシ君が黒幕とか思ってたけどそれはないかな?
とにかく先が気になる!
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- 2014年08月21日 00:43
- ID:3.OJIKuP0 >>返信コメ
- 結局ミナシの記憶はいつ戻っていたのか
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