第3話「思い出はパンケーキの香り」
「俺は俺の役目を果たす。必ずその日が来るまで」
「また食べたいな…兄さんのパンケーキ」
「本物のゲイリー王子は俺の兄。今は弟の俺がゲイリーを名乗っている」
「秘密を漏らさないよう、監視の為側にいてもらう」
主人公『えぇ⁉』
ギル「勘違いするな。本当に妃にするつもりはない。そうだな、雑用でもしてもらうか」
『雑用は割と得意ですけど…っていうかみんなは?』
「あー、アヴィ王子たちの事か。彼らには事情を話してお引き取り願った」
主人公『街の人たちが税金で苦しんでいるのに』
主人公『あなたはさっき、街の人ために全力を尽くすと言っていました。あれは嘘だったんですか』
「答える義務はないな」
アヴィ「開けろ!!」
「城の中で何が起きてんだ」
「王子も姫ちゃんもヤバいかも。タブンネ~」
「どういうことだ」
「でもその代わり侵入出来そうな入り口見つけたよ」
側近「失礼します。例の物をお持ち…」
側近「申し訳ございません」
『構わないさ。ですよね、姫』
「おい、俺の側でそんな顔をしたら怪しまれるだろ」
「そんなこと言ったって」
『すごい量…』
『ん~こうゆうの苦手…これ全部読むんですか?』
『足りないくらいだ。ゲイリー王子を演じるためならな』
「こっちこっち~」
「この辺?タブンネ」
「ゴゴゴゴ」
ナビ「隠し扉…どうして分かったんですか」
キエル「この仕掛け、俺の城にもあった気がするんだ。タブンネ」
キエル「ここから城に入っていた男が暗殺者とかだったら...ヤバいよね」
ナビ「急ぎましょう」
主人公『また誰か来たみたいですけど…』
ギル「手が離せん。お前が対応しろ」
主人公『あぁっ!!』
ギル「何者だ?」
暗殺者「ゲイリー王子。女の命が欲しかったら大人しく従え。王族のせいで俺たちの生活は無茶苦茶だ」
ギル「本当にそう思っているのか」
「どうした?殺したいのは俺だろ」
「舐めやがって…そんなに死にたいなら」
「へっ!」
ナビ「姫」
主人公『みんな!!』
アヴィ「どこ行きやがった」
キエル「逃げられちゃった。タブンネ~」
「どうだった?俺の目くらまし」
「なんだ、あのめでたい仕掛けは。パーティーじゃねんだぞ」
「楽しいでしょ」
「姫様が無事で何よりです」
「」ゲイリー王子。ご無事でな…」
ギル「余計なことをするな!!」
「俺は兄さんの影…守られる価値などない」
キエル「あー、そうゆうことか。この人はゲイリー王子じゃない」
「本物のゲイリー王子はどこにいる」
ギル「知ってどうする」
アヴィ「この国の現状、どう思っているか聞く」
「街の人が苦しんでいるのに、お前に任せてどこ行ってんだ!!そんな奴、王子じゃねえ!」
「お前に兄さんの何が分かる。誰よりも国を思い、誰よりも民を愛しているのに…」
ギル「呪いのせいで城を追われた兄さんの苦しみが…お前に分かるか!!」
アヴィ「呪いだと…?」
「怒りで我を忘れ、全てを破壊する呪いだ…自分自身さえもな…」
ギル「兄さんは異母兄弟である俺に色々な事を教えてくれた」
ギル「全てが新鮮で楽しかった…」
ギル「しかし、そんな関係はある日突然終わりを告げた」
ギル「側室だった俺の母さんが兄さんに呪いをかけ城から追い出したんだ…そのショックで兄さんは前の王妃の命を絶った…」
ギル「王妃になった母さんは贅沢三昧。その資金を調達する為、税率を…」
ギル「この金色の目はまがい物の証…俺は兄さんの影。実体のない影に守られる価値等ない…」
『ギルバートさんが背負っている苦しみは分かりません。でも誰かの代わりに失って良い命なんてないです』
「っ…」
『それに、あなたが死んだらお兄さんは悲しむと思います』
ギル「分かっている。財務の権限を母さんから俺に移すよう準備を進めている所だ…」
主人公『あっ!』
ナビ「姫様、どうしました?」
『この人…』
主人公『私見た。この人多分ユメクイに憑依されてる!』
主人公『後、誰かを殺せって…』
ナビ「でしたら早く、王妃をユメクイから引き離さないと!」
キエル「ヤバい事になる。タブンネ」
「母さん!!」
アヴィ「ここから出て行った…」
キエル「誰かを殺す為に出かけて行った。タブンネ」
ギル「兄さんが森の小屋にいるという情報が入っている。もしそれが漏れているとなると…」
ナビ「ゲイリー王子が危ないです!」
「はっはっは…この先に小屋がある!今はそこにいるはずだ!」
アヴィ「憑依ユメクイか!」
主人公『あの人!』
キエル「クッキーの神様だー!」
「兄さーん!」
「ギルバート!なぜここに?」
ナビ「どどどど、どうしましょう!」
アヴィ「だめだ!間に合わねぇ!」
「はっ!この動き…」
「兄さん…怪我はない?」
ゲイリー「お前…いつの間にあんな動きを」
ギル「兄さんが出て行ってから、ずっと特訓してたんだ」
「さっきのは王妃の側近だった。そして王妃も既にユメクイに…」
「今の母さんは危険だ。必ず兄さんを襲いにやってくる…」
「心配で戻ってきたら、俺が狙われていたとは…ここには戻ってくるべきではなかったか」
「そんな事ない!兄さんが戻ってきてくれて、嬉しいよ…」
ゲイリー「ありがとう。そしてよく来てくれた」
「神様。クッキー頂戴」
ギル「お前…兄さんのクッキーを食べたのか?」
キエル「つい先日ね」
「何て奴だ…でも、兄さんのパンケーキは食べた事ないだろう。絶品だぞ」
キエル「えぇ!パンケーキ食べたい!」
ギル「だめだ!俺が許さん」
キエル「やっぱりおいひー」
ギル「当然だ。また腕を上げたね、兄さん」
「相変わらず料理は好きだからな」
ギル「兄さん、少し痩せた?」
ゲイリー「そうか?お前こそ目の下にクマが出来ているぞ」
ギル「毎日資料を読み漁っているからね。でも少しも辛くなんかないよ!」
『あの、失礼かもしれませんがゲイリーさんの前のギルバートさん。かわいらしいなって』
ギル「なっ…」
ゲイリー「ふっははは…そうか、可愛らしいか…」
ギル「兄さん!」
『きゃっ!!』
アヴィ「何だ!?」
アヴィ「さっきの憑依ユメクイか」
キエル「しかも、後ろにいるのって…」
ギル「母さん」
『はっ!』
『くっ!』
「何て魔力だ!」
「ゲイリー!」
ギル「母さん!やめてくれー!」
ゲイリー「ギルバート!よそ見するな!」
「っ!あっ!」
「きひー!」
「っ!あっ!」
ゲイリー「貴様…ギルバートから離れろー!」
『あっ!あれは!』
「ふっはははは!呪いよ…やつを狂気に包み込めー!」
アヴィ「大丈夫か?」
ギル「俺よりも兄さんが!」
『あぁー!』
「このままではゲイリー王子が…」
「うぅぅー!」
ギル「兄さん、自分を保って!」
アヴィ「もう聞こえてないんじゃ…」
「聞こえているさ…」
「俺の知ってるゲイリー王子はこんな呪いなんかに負けない男だ!あの時の約束覚えてるだろー」
「ギルバート、俺に何かあった時は代わりにこの国を守ってくれるか」
ゲイリー「約束してくれるか?」
ギル「あぁ…その代わり兄さんも約束してくれ」
「また、近い内に俺に料理を作って欲しい…」
「はっはは。子供の頃と同じお願いか。落ち着いたら、いつでも作ってやるよ」
「俺待ってるから…だから…負けるなー!兄さーん!」
「うっ…うわぁー!」
「兄さん…」
「お前の声で戻ってくる事が出来たよ。約束守らないとな」
ナビ「今です姫!祈りを!」
『夢よ、光よ。王子を守りたまえ…』
ナビ「ユメクイが出てきました!」
ギル「兄さん!」
ゲイリー「ギルバート!」
「はぁー!!」
「ゲイリー…さぞかし私を恨んでいるのでしょう…でも、もはやあなたの呪いを解く力は残っていない…」
「何だって…」
「全く無駄な事をしたわ…この子はあなたがいる限り、国王にはならないのでしょうから。もうここにもいられないでしょ」
ゲイリー「待ってくれ王妃。ここにいてギルバートを見守って欲しい」
王妃「ゲイリー、あなたはどうするのです?」
「俺は呪いを解く方法を見つける。必ずあるはずだ」
王妃「私にその強い意思があれば、こんな事にならなかった…本当…本当にごめんなさい…」
ゲイリー「ギルバート」
ギル「何だい兄さん」
ゲイリー「この国を頼む。ゲイリー王子」
「また近い内に俺に料理を作って欲しい…」
「落ち着いたら、いつでも作ってやるよ…」
「約束だからね…」
「うん…」
主人公『キエル?どうかした?』
「あぁいや。兄弟って良いもんだねーって。兄貴」
キエル「そうだ兄貴ー!今度料理作ってー」
アヴィ「誰が作るか!」
「時に皆さん。皆さんの大切な人は側にいますか」
ギル「普段は会う事が難しい人へも。是非、思いを形にして送り届けて欲しい」
「皆さんが愛する人と末永く幸せでいられるよう」
「私はこれからもこの身が果てるまでクレアブール発展に尽力する事を誓います」
《歓声》
アヴィ「もう行くのか?」
ゲイリー「早く呪いを解いて、あいつの元に戻らないとな」
キエル「君なら見つけられるよ」
「あぁ。俺は絶対に諦めない。何があってもな」
『はい。あなたもお元気で』
「変わってない…兄さんの味だ…」
「変わってない…兄さんの味だ…」
銀髪「セティークはん。まだキエルはん捕まえちゃだめですの?」
セティーク「まだです。もっとあの方の夢をお育てしなければ…」
ギル「どうしたの兄さん」
ゲイリー「変な客に捕まった」
ギル「兄さんのケーキに何か文句でも?」
アヴィ「だから俺はケーキを買いに来ただけで…」
「あー分かったよ!森の贈り物仕立ての濃厚クリームケーキベリーを添えて」
「を、くれ!これで良いか!!」
「あぁ、ショートケーキですね」
「毎度あり!」
「…斬ってやる!」
つぶやきボタン…
パンケーキで始まりパンケーキで終わったw
夢世界にはパンケーキやらクッキーが好きな甘党王子が多いのね
開始早々全裸でパンケーキ食べたいとか何事かと思った
それにしても2週使って完結してきたから、ゲイリーかギルバードのどちらかはパーティーに加わると思ってたのに、どっちも仲間にならなかったのはちょっと意外
そんなわけで次は海賊船…これはもしかして王子たちの水着(裸)が見られる⁉期待!
夢世界にはパンケーキやらクッキーが好きな甘党王子が多いのね
開始早々全裸でパンケーキ食べたいとか何事かと思った
それにしても2週使って完結してきたから、ゲイリーかギルバードのどちらかはパーティーに加わると思ってたのに、どっちも仲間にならなかったのはちょっと意外
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「夢王国と眠れる100人の王子様」第3話
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コメント…2018年夏アニメについて
-
- 2018年07月21日 00:52
- ID:svy7.YUr0 >>返信コメ
- グラゼニ、ホームズ、千銃士のまとめなしか。
-
- 2018年07月21日 01:16
- ID:TaIa7Qya0 >>返信コメ
- 結局呪いって何かけられてんの?
そして夢の力って具体的に人にどういう力を与えてどう使えるの?
-
- 2018年07月21日 01:35
- ID:TXP1mHzP0 >>返信コメ
- この気持ち
まさしく愛だっ!
-
- 2018年07月21日 02:20
- ID:jqAyvUNv0 >>返信コメ
- 最近、姫様とナビってあまり役に立っていない気がするけど
気のせいだろうか
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- 2018年07月21日 05:00
- ID:IAIWBkds0 >>返信コメ
- 色々説明が足りん
これは設定やキャラを知ってるのが前提なのか?
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- 2018年07月21日 09:39
- ID:W0supmhE0 >>返信コメ
- ゲームやってる人向けだなあ。ツッコミ所多くて面白いからいいけど
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- 2018年07月21日 11:27
- ID:KuBWul7l0 >>返信コメ
- >>1
かくりよとかロードオブなんちゃらとかゾイドワイルドもまとめられてない。
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- 2018年07月21日 12:54
- ID:e.qqfgW00 >>返信コメ
物語の終盤、ピンチを前にゲイリー一向と合流する流れですね分かります
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- 2018年07月21日 16:03
- ID:6j3Zwrj70 >>返信コメ
- クレアブールレア度☆5だからバレにくいけど
二人の現状の肝のところをいじってよかったのかな
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- 2018年07月21日 18:02
- ID:hz6df2uY0 >>返信コメ
- CMで見たゲームの顔はめちゃくちゃ綺麗だった…
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- 2018年07月21日 21:03
- ID:oet7nBtR0 >>返信コメ
- コメの数が少ないなあ…
管理人さん、最終回まで切らないでね!
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- 2018年07月21日 22:13
- ID:J7fi.2HM0 >>返信コメ
- 雪の国まだー?
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- 2018年07月21日 22:28
- ID:O8EZF1mz0 >>返信コメ
- >>2
怒りや憎しみを抱くと我を忘れてバーサーカー化する呪い
夢の力は「強い思い、未来への意志といったようなもの」でこれがないと夢世界の人は生きていけない
夢王族は夢を人に分け与えることができ、夢王族→指輪を持つ各国の王族→それぞれの民という風に世界中に分配される
ユメクイは夢を奪う存在で、夢を奪われた人は覚めない眠りについてしまう(死ぬ)
あと夢の力が行き渡らないことで治安が悪くなったり魔法の力が減衰したりするらしい
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- 2018年07月21日 22:39
- ID:slB8LCbL0 >>返信コメ
- >>1
ここの管理人氏は、乙女系は敬遠する傾向にあるから。
でもしかし、それならどうしてこの作品はまとめたのかなあ。
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- 2018年07月21日 23:07
- ID:nrViAMD.0 >>返信コメ
- 原作ゲームの画力が高すぎるんだよな……
-
- 2018年07月22日 01:33
- ID:FTPrx2da0 >>返信コメ
- タブンネくんウザがられてて草
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- 2018年07月22日 09:58
- ID:g.gK2Chk0 >>返信コメ
- ナビくんもふもふしたいなー
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- 2018年07月22日 14:24
- ID:9cv78BIp0 >>返信コメ
- ほんとにはやく雪の国来て
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- 2018年07月23日 13:50
- ID:Qklq1b8E0 >>返信コメ
- この脚本家、兄弟愛を超えていて、ちょっとセリフを変えたほうがいいと思う。おかしいふつうと違って。
いくら女性でもこういう話求めるかな。
-
- 2018年07月25日 13:02
- ID:B0v.lPRC0 >>返信コメ
- ゲイリーの「毎度あり!」の顔が面白かったです。
-
- 2018年07月26日 16:10
- ID:rHXZ04V60 >>返信コメ
- >>19
このアニメだと、腐女子だけじゃなく一般女性も求めそう。
自分を、セリフ言われる兄や弟に置き換えて、悶えてそうw
主人公に置き換えてもモテないし、影薄いし、名すら無い、
ユメクイを追い出し、(課金で?)王子を強化する役割だけw
-
- 2018年08月22日 19:11
- ID:VHia.Hw50 >>返信コメ
- 切られた
…コメントについて…
※お気軽に、どなたでも書き込みOKです。
※「>>〇」「※〇」のようにコメント番号を指定することでアンカーの指定が可能です。
※コメントの書き込みが出来ない等の不具合報告やコメント削除依頼は、コチラより一言頂けると有難いです。
※お気軽に、どなたでも書き込みOKです。
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