第9話「秘めたる想い! 仮面のコクハク!」
「坂本龍馬の隠れ家を?」
「はい。岡田以蔵らしき者も一緒です」
「ふむ…」
「どうします?」
「まずは局長へ報告を」
「いえ、僕達だけで確かめにいきましょう。坂本龍馬と人斬り以蔵…二人とも因縁浅からぬ相手ですからね。ふっ…」
「間もなく近藤勇が帝を連れて戻ってくるようです」
「そうか。扱いは丁重にな」
「はっ!」
「これで錦の御旗は…ぐっ…」
「いかがなされました!?」
「うっ…ううっ…ううっ…」
(呼んでいるのか?この俺を…)
「すぐに出るぞ蘭丸」
「は…はい。どちらへ?」
「決まっているだろう。時辰儀の所だ」
「容体はどうだ?」
「命に別条はないでおじゃるが」
「しばらく身動きできぬものかと」
「そうか…」
〈うわ~っ!〉
〈ぐはっ!〉
(すまない烝。私のせいで…)
「こんな廃虚に身を隠すとは考えましたね~」
「まずは裏口を…」
「おっ!」
「む…無限斎様!」
「自らご出陣とはどういう風の吹きまわしですか?それにどうしてここが?」
「時辰儀だ」
「えっ?」
「恐らく時辰儀は坂本が持っている」
「何と!」
「早々に片をつけるぞ」
「はっ!」
「ああ…」
『むっ!?』
「用心しろ。新撰組の奴らだ」
『な~に。ノープロブレムじゃ』
『こいつさえありゃ…あっ』
『いんや…やめちょくか』
「どうする?」
『こうなったら…』
「なっ…時辰儀が二つ!?それは!」
『へっへ~。覚えちゅうか?以蔵。前の無限斎と金閣寺でやり合うた時』
〈貸せ!〉
〈こいつは…〉
〈時辰儀じゃないな〉
〈偽物!?〉
〈ああ…〉
〈何じゃ~!あ~っもう!〉
「あの時の偽物?」
『そういうこと』
「捨てずに取っておいたのか?」
『フフフ…切り札は最後まで取っちょくもんぜよ』
「どこだ?」
「奴らは」
「二階か?」
「うお~っ!」
『よっしゃ!』
『無限斎まで一緒とは』
『覚悟!』
『何じゃ!?かちあい弾じゃと!?』
「銃を使う者が自分だけとは思わないほうがいい」
『チッ…』
「あっ…」
「逃げたか。姑息な真似を」
『ハアハア…ハアハア…』
『うまくいったのう』
「残念でしたね」
『沖田総司!おんしもおったがか!』
「逃がしませんよ!」
『おっ!?』
「諦めることですね」
『何じゃ。もう追いついてきたがか』
「さ~てどうします?」
『そうじゃのう…ここは一つ、時辰儀を差し出して命乞いを…』
『するわけないぜよ』
「くっ…坂本を追います!」
「待て。追うのは…」
「ハアハア…」
「うっ!」
「俺を追ってきたのはお前一人か?」
「いいえ」
「何!?」
(三人とも俺のほうへ!?)
「人斬り以蔵。さあ…いきますよ」
「なっ…」
「せっかくだ。俺一人でやる」
「無限斎様」
「はーっ!」
「はーっ!」
「無限斎様!」
「手を出すんじゃねえ!」
「はっ!」
「ぐおっ…」
「おら~っ!」
「ぐっ…」
「ああっ!」
「ああ…これは…」
(この戦い方…まるで喧嘩じゃないか)
「はーっ!」
「な…!」
「人斬り以蔵…この程度かよ!」
「ぐおっ…!」
「やはり貴様が持っていたか」
「うっ…残念だったな。そいつは偽物だ」
「何?」
「ふっ…」
〈ほれ〉
〈俺が囮に…そういうことか?〉
〈二ヒヒ…〉
「本物は龍馬が無事に…」
「ハハハ…!感じるぞ、時辰儀の鼓動を!脈動を!」
「この時辰儀は…本物だ!」
「ああっ!」
「無限斎様、これで…」
「ああ。錦の御旗と時辰儀、二つが揃った。ハハハ…ハハハハハ…ハハハ…!」
「帰るぞ」
「はっ。以蔵はいかがしますか?」
「用済みだ。好きにしろ」
「…だ、そうです」
「ああっ…」
(龍馬…なぜ…俺に本物を…龍馬にとって…俺は…うっ…)
(龍…馬…)
@Matcha1919
BAKUMATSUアプリのこと全然わからんけど、恋愛アプリからアニメに入ったら推しのシニザマを見てショック受ける人とか居ないか微妙に心配しとるが
2019/05/31 02:12:12
BAKUMATSUアプリのこと全然わからんけど、恋愛アプリからアニメに入ったら推しのシニザマを見てショック受ける人とか居ないか微妙に心配しとるが
2019/05/31 02:12:12
『何!?帝が連れていかれた!?』
『近藤さんが…』
「全ては私の不手際が招いてしまったこと。そこで帝を救出にいこうと思い、君達を呼んだんだが…」
「どうした?今日はやけに離れて座っているな」
『そ…そうですか?』
『気のせいだよ、気のせい』
「まだ喧嘩してるでおじゃるか?」
「いい加減仲よくするでごじゃるよ」
「喧嘩?」
『別に喧嘩なんかしてねえ』
『あ…ああ…大丈夫。いつもどおりだが』
「カスミとヒョウは烝の看病があって行けないでおじゃるから」
「帝のこと頼んだでごじゃるよ!」
『ああ、分かった!』
『任せとけ!』
『あっ…』
「不自由な点はございませんか?」
「そうだな~。空が見えなくて、夜か昼かも分からんくらいか」
「申し訳ありません」
「冗談だ。それで無限斎とはいつ会えるんだ?」
「はい。確認して、またお伝えにあがります。では」
(近藤…お前は…)
「近藤さん」
「あっ…総司」
「時辰儀を手に入れたそうだな」
「はい」
「無限斎様もお喜びだろう」
「その無限斎様なんですが…」
「うん?どうした?」
「実は…」
「そうか…」
「あの喧嘩殺法。間違いありません。無限斎様は…」
「やはりか…」
「“やはり”?近藤さん気づいてたんですか!?」
「落ち着け!俺が直接話してみる」
「こちらにおいででしたか」
「うん?」
「ちょうどよい。お前に見せたいものがあってな。ようやく我が手に収まった。ずいぶん手間取ったがな」
「これで武士の国を…永遠に続く武士の国をつくれる。フフフ…」
「よかったなトシ」
「うっ…!」
「フフフ…」
「やはりか…」
「近藤さんには隠せなかったか」
「なぜだトシ。なぜお前は偽りの仮面をかぶってまで、この城の主に納まった?」
「ふっ…簡単な話さ。無限斎に成り代わり、この城の全てを掌握。そして新撰組をスサノオ軍の中心に据える」
「俺達を?」
「ああ。全ては本物の武士の国をつくるために」
「俺は見た。いや見せられたんだよ。武士の世が終わる、正しき時の流れを」
「武士の世が…終わる?」
「いや…もうどうでもいい話だ。時辰儀が手に入ったからな。帝の身柄も押さえて、お膳立ては整った。あとは引き継いでもらうだけだ」
「“引き継ぐ”?何をだ?」
「この城の全てと、日の本に散らばる武士を束ね…」
「近藤さん。あんたには征夷大将軍になってもらいたい」
「なっ!」
「近藤さんが征夷大将軍となれば、偽りの無限斎の役目も終わる。あとはあんたのそばで本物の武士の国をつくるために邁進するだけだ」
「お前の気持ちは分かった」
「じゃ…やってくれるんだな?」
「いや。教えてくれトシ。その本物の武士の国とやらをつくるために、お前は何を成すつもりだ?」
「簡単な話さ。戦乱だ!この日の本で絶え間なく戦乱を起こし続ければいい!」
「日の本で足りなくば、異国にうって出てもいい!」
「それでいいのか?トシ。武士とは…そもそも国を、いや…弱き人々を守るための存在ではなかったか。今になって…あの方の言葉が分かる」
〈身分によって生き方を左右されるようなことが、これからの世にあってはならない。人は生まれながらに平等で、誰もが政に参加し、国のあり方を考え、思い定めたことに責任を持つ〉
〈この考えこそ、新しい世に必要なものだ。そして、そのような政があってこそ太平の世が永劫のものとなる。そうは思わないか?〉
「数百年も続いた武士の世が、このまま続くものかどうかと」
「“あの方”…か。フフフ…くだらねえ。くだらねえ考えだ!」
「ならば!これからの百年。いや千年、万年と戦乱を続ければいい!そうだろ?近藤さん」
「あっ!これは!」
「時辰儀にのみ込まれるな!トシ!目を覚ませ!武士は潔さをよしとする!国を守るという本懐を忘れて生き延びたとしても、それは…もはや武士ではない!」
「何!?」
「滅びゆくのが定めだというのなら…美しく散るのもまた武士の矜持!そうではないのか!?トシ!」
「くっ…俺は…」
「お前なら分かってくれるはずだ!」
「俺は…俺は…」
「目を覚ませ!トシ!」
「近藤…さん…」
〈近藤さん。俺は武士になって天下に名をあげる。そして…あんたを武士の大将にする。絶対にな〉
「俺は~!」
「トシ…お前…」
「その名で俺を呼ぶな」
「俺は…無限にして、悠久の時を渡り歩く清浄なる者」
「無限斎だ~!」
「トシ!」
「うわ~っ!」
「やめろ…トシ!」
「その名で呼ぶなと言った~!」
「ぐわっ!」
(時辰儀が戦乱を…血を求めているというのか?)
「近藤…」
「トシ…」
「この俺の願いを拒むというのなら…」
「うっ!」
「今ここで…斬られるがいい!そして近藤勇は俺の中で永遠の存在になる」
「新撰組の名とともにな~!」
「で?“集まれ”っていうから集まったけど、一体何の話?」
『街の奴らについてだ』
『無限斎が現れてから京の都には殺伐とした空気が蔓延しています』
「それは私も気になっていた」
「確かに街で見た民の顔に活気がなかったな」
『そこでだ!俺達であいつらをパーッと笑顔にさせてやろうと思ってな』
「笑顔?小噺でもやるつもり?」
『それも考えたけど、もっと心が躍るようなのがいいだろ?』
『ということで庶民にも分かりやすい俗楽はどうかと』
「わらべ歌や小唄などか?」
『いや、もっとパーッと派手に聴いて楽しい音にあふれた祭りはどうだ?』
「なるほど。祭りで都の人々を笑顔にするのか」
「“音で楽しい”と書いて“音楽”。音楽にあふれた祭り、いいじゃないか」
『よっしゃ!決まりだ!祭りやろうぜ!お~っ!』
『じゃ…みんな、楽器を持ってきたな?』
「ああ」
『それじゃ早速鳴らしていくか!まずは慶喜!』
「徳川慶喜、木魚を担当する」
「俺は鐘を担当するぞ」
『いや…あのな』
『任せておけ』
『おっ?』
『桂小五郎、尺八を担当する』
『やっと楽器らしいのが出てきたな!頼んだぜ!』
『あれ?おかしいな、あれ』
『あ~もういい!次!』
「山崎烝、小鼓を担当する」
『それだけか!?』
「他にどう鳴らせばいいわけ?」
『まったく…どいつもこいつも。祭りをナメんじゃねえぞ!』
「そこまで言う?じゃあんたは何を担当するのさ?」
『はあ?』
「あんたの楽器だよ楽器」
『聞いて驚くな…俺のはこれだ!火の~用心!火の~用心!』
「ダメじゃない?」
『祭りナメんな!祭りってのは本来、神に祈りを捧げる儀式。感謝の気持ちさえあれば、どんな楽器でも人々の心に響くってもんだ!』
「確かにそのとおりだ」
「こういうのは理屈ではないからね」
「よ…慶喜様まで」
『それでは神様への感謝の気持ちを込めて、皆で一斉に鳴らしてみましょうか』
「ああ。一つ一つの音色はさえなくとも、皆で鳴らせば心地よい音楽になるやもしれん」
『よっしゃ!それじゃパーッと派手に俺達の祭りやってみようぜ!』
「ど…ど…どうしたでおじゃるか!?」
「誰のお葬式でごじゃる!?」
「はあ…」
「えっ…えっ…えっ!?」
『祭り、終了!じゃ、またな』
《どうなっちまったんだ!?無限斎は》
『次回“BAKUMATSUクライシス”第10話』
『巨城スサノオが消えたじゃと!?』
つぶやきボタン…
やっぱり無限斎の正体には薄々気付くよねw
あえて喧嘩殺法を見せたのは気付かれてもいいと思ったから?
時辰儀は奪われ以蔵は撃たれちゃったけどいいのか龍馬…
近藤はまともな考えを持ってるのが救いか
なんだかんだであと3話!
あえて喧嘩殺法を見せたのは気付かれてもいいと思ったから?
時辰儀は奪われ以蔵は撃たれちゃったけどいいのか龍馬…
近藤はまともな考えを持ってるのが救いか
なんだかんだであと3話!
BAKUMATSUクライシス 9話 感想
ヒトコト投票箱 Q. 二代目無限斎が土方歳三だって気付いてた? 1…気付いてた
2…気付かなかった
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オーバーラップ (2019-08-28)
コメント…2019年春アニメについて
-
- 2019年05月31日 11:43
- ID:Qn1voe6a0 >>返信コメ
- いや~~神回でしたね(このコメント時点で「う~ん」100%)
-
- 2019年05月31日 15:02
- ID:YXrrLZHA0 >>返信コメ
- 丞は死ぬべき
-
- 2019年05月31日 15:03
- ID:YXrrLZHA0 >>返信コメ
- 近藤しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね
-
- 2019年05月31日 15:03
- ID:YXrrLZHA0 >>返信コメ
- 夏生っていう絵柄の担当の人って絵が安すぎて売れないじゃないのww
強制的に担当になったんじゃないのww
-
- 2019年05月31日 15:04
- ID:YXrrLZHA0 >>返信コメ
- ストーリーや設定が全てヒット作品の後追い、パクリで白けます
特に作画が滅茶苦茶酷い
作画担当の会社が倒産したそうですが、
BAKUMATSUクライシスがコケたことが原因じゃないでしょうか
もしくは倒産するような会社がやってるくらいだし恐ろしく低レベルです
-
- 2019年05月31日 15:05
- ID:YXrrLZHA0 >>返信コメ
- こんな安い絵柄はじめみた
-
- 2019年05月31日 15:05
- ID:YXrrLZHA0 >>返信コメ
- 全員演技ヘッタクソwww www
-
- 2019年05月31日 15:08
- ID:YXrrLZHA0 >>返信コメ
- このアニメは歴女醜女の腐女子が見るもので〜す www
-
- 2019年05月31日 15:59
- ID:VFr2pO4w0 >>返信コメ
- もう美形化キャラばっかり飽きてきたよ 写真とか残ってる人もいるんだからもっとオッサンでもいいよ
-
- 2019年05月31日 16:07
- ID:VFr2pO4w0 >>返信コメ
- クソつまんないし
完全に醜女アニメでした
-
- 2019年05月31日 18:39
- ID:VFr2pO4w0 >>返信コメ
- 新撰組、森蘭丸、高杉晋作、桂小五郎、徳川慶喜、坂本龍馬、岡田以蔵、帝、晴明は顔がブスで、霞と雹が醜女である www www www www www www www www
-
- 2019年05月31日 20:27
- ID:VFr2pO4w0 >>返信コメ
- 歴史を侮辱しすぎですよこれw
-
- 2019年05月31日 20:30
- ID:VFr2pO4w0 >>返信コメ
- 新撰組全員死ね👎
高杉晋作、桂小五郎、坂本龍馬、徳川慶喜、帝、晴明早く死ね👎
ファンを侮辱するな
幕末から消えろ👎
ホモキモ
-
- 2019年05月31日 20:34
- ID:VFr2pO4w0 >>返信コメ
- >>1
以蔵ざま www
-
- 2019年06月01日 06:06
- ID:4ipvWubq0 >>返信コメ
- >>3から>>15まで同一人物による荒らしとか…
-
- 2019年06月01日 06:08
- ID:4ipvWubq0 >>返信コメ
- 荒らしなのにちゃんとキャラ名正確に書いてるのが面白い
-
- 2019年06月06日 01:39
- ID:W1ycA4wz0 >>返信コメ
- 荒らしw
…コメントについて…
※お気軽に、どなたでも書き込みOKです。
※「>>〇」「※〇」のようにコメント番号を指定することでアンカーの指定が可能です。
※コメントの書き込みが出来ない等の不具合報告やコメント削除依頼は、コチラより一言頂けると有難いです。
※お気軽に、どなたでも書き込みOKです。
※「>>〇」「※〇」のようにコメント番号を指定することでアンカーの指定が可能です。
※コメントの書き込みが出来ない等の不具合報告やコメント削除依頼は、コチラより一言頂けると有難いです。
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