第3話

アナウンサー「引き続きライブ・コーポレーション会長スティーブン・マートランド氏が誘拐された事件についてお伝えします」

ハリー「イヴ。来てたのか」
イヴ「おはよう。起こしちゃった?」
ハリー「いや。昨日はごめん。約束してたのに」

「もう慣れました~、なんてね。しかたないよ仕事だもん。朝からず~っとこのニュースやってるよ」

アナウンサー「先ほどライブ・コーポレーション本社にて、広報による記者会見が行われました」
広報「犯人グループに関しては、現在警察が事情聴取を行っております。しかし弊社の業務内容との関連は見受けられず、スティーブン氏本人を狙ったものと…」


コナー「ん?」

「ほう」

アナウンサー「会見の様子でし…」

ハリー「今日休みなんだ。昨日の埋め合わせするよ」

「ホント?今日は午前中で仕事終わるから、ランチ一緒に行かない?」

ハリー「オーケー。じゃあ迎えに行くよ。ん?」

ハリー「なに?」

イヴ「なんでもな~い」
ハリー「なんだよ」
イヴ「だってハリーの顔見るの久しぶりなんだもん」

ハリー「ん?ちょっと太ったろ?」
イヴ「ハッ…」

イヴ「もう!自分が太らないからって!」

ハリー「ハハハ…ごめん冗談冗談」

「きれいな顔しやがってこの~」

イヴ「フフッ」


ハリー「それでモニカがすれ違いざまに“ちゃんとジェームズのこと見張ってなさいよあなた”って」

ハリー「俺が悪いみたいな感じになってさ」

「フフフッ」

「ホント、あいつのむちゃにはいっつも振り回されてるけど…結構それがいい方向に行ったりするんだよな」

ハリー「あっ…」
イヴ「出なくていいの?」

「言ってるそばからジェームズだ。今日は休むっつってんのにな」

「ふ~ん?ジェームズの話をしてるときのハリー、ホントに楽しそう」

「勘弁してくれよ」

イヴ「ハリー」
ハリー「ん?」
イヴ「そのまま…動かないで」

イヴ「ふっ!」
ハリー「いって~!何するんだよ」
イヴ「フフフッ」

イヴ「女はね。相手が男でも、意外と嫉妬するんだからね?」
ハリー「ハハ…」
イヴ「何か事件かもしれないでしょ?行ってらっしゃい」
ハリー「イヴ」

「フフ…」

ハリー「イヴすまない。ありがとう」
イヴ「謝ってるの?感謝してるのどっち?」
ハリー「フッ…行ってくる」

「あっ」

「ハッ…ハッ…ハッ…」





ハリー「どうしたの?急に写真なんか見て」

イヴ「ん~?友だちのカメラマンが大きくプリントしてくれるっていうから」
ハリー「ふ~ん?」

ハリー「ってイヴそれは…」
イヴ「照れるな照れるな」

イヴ「あっ。これはつきあって2年目の記念日!」

ハリー「懐かしいな。あれ?今何年目だっけ?」
イヴ「またそういう!」
ハリー「冗談冗談」
イヴ「む~」

ハリー「あのさ…」
イヴ「ん?どした?」
ハリー「もう少し落ち着いたら…聞いてほしいことがあるんだ」
イヴ「え?うん。私も…」
ハリー「ん?」

「ひとつ…言わなくちゃいけないことがあるの」




コナー「ちょっと止めてくれないか」

コナー「ハリー・クレイトン」

コナー「突然呼び止めてすまない。SSCのハリー・クレイトンだね?」

コナー「ライブ・コーポレーションのジェフリー・コナーだ。会長…スティーブンの件、感謝してもしきれないよ」

ハリー「俺はただ職務を全うしただけだ」
コナー「君ほど優秀な人間が警察にいるとはね。フッ…今新しい部署の立ち上げを行っている。その気があれば君をトップで迎え入れたい」
ハリー「うさんくさい軍事会社に?冗談だろ?」
コナー「いいや。本気なんだ」




「あっ」











ジェームズ『間違いありません』

ギャラガー「本気で言ってるのか?」

『自分が何を言っているか分かっています。ですが…突然グリムは老化したんです』

「フ~ッ…とにかく、詳しい話はこちらで。遺体の輸送のほう頼んだぞ」


ジェームズ『了解です』
ギャラガー「それと、サラに代わってくれ」

サラ『代わりました。サラです』

「よかった、無事で。本当に」

『あっ…すみませんでした』

ギャラガー「サラ。君の気持ちは分かるが…今後むちゃはしないでくれ。このままジェームズと戻ってきてほしい。君からも何があったのかを聞きたい」
サラ『分かりました』

ジェームズ『サラ。うまく言えないんだけど…その…サラの気持ち…分かる』
『あ…』

『ああ…なんか…ごめん』

『フッ…』


リチャード「犯人の身元がまだらしいな」

ギャラガー「ええ。ですがひとつ」
リチャード「ん?」
ギャラガー「襲撃事件の犯人はグリムとの報告が」

「グリム?あの殺人鬼か?」

ギャラガー「ええ」
リチャード「ヤツは獄中で死んだはずだぞ」
ギャラガー「おっしゃりたいこと、分かります」
リチャード「本気か?」
ギャラガー「現在移送中です。署は映像解析を継続していますが…まだその答えは出ていません。ですが、遺体を調べれば…」

リチャード「遺体?死なせたのか?お前らSSCはいつも勝手なことを」
ギャラガー「不可避の事態でした」
リチャード「今回の襲撃事件は所内含め厳重な箝口令を敷いている」

ギャラガー「分かっています。警察組織が襲撃されたなど、公表するわけにはいかないですから」
リチャード「そこにそんなわけの分からないことを持ち込むことはできん」
ギャラガー「遺体の件、内々に処理しろと?」

リチャード「混乱を避けろと言っている。それに遺体がグリムのものと決まったわけではないだろう」
ギャラガー「もしそうだった場合は…」

サラ『このマスクは一体…モニカは、これが何かを知って…』
ジェームズ『殺された』
サラ『うん』

『あっ!』

『フッ』

エディ「う~ん…」

ギャラガー「あっ。犯人の映像ですが、どうにも不可解なことが多くて。今となっては、解析にあまり意味はないのですが…これ、気になって」
エディ「エディ。ちょっといいか?」
ギャラガー「ん?」

『グリムのあの信じがたい力と異常な死に方…こいつはまともなものなんかじゃない』


ジェームズ『今マスクの話をしたところで、誰も真剣に取り合わないだろう。だから俺たちSSCで調べるんだ。マスクを解析すれば、グリムの事件。モニカの死。そして事態の真相に近づく。間違いなく』

ギャラガー「襲撃の犯人…ジェームズはグリムだと言ってる」
エディ「え?」

ギャラガー「あの場にいたサラも同様のことを。お前が会議室に入ってきたとき、その話をしていた」
エディ「いや、でも…」
ギャラガー「ジェームズがそんな冗談言う人間じゃないことぐらい、お前も知ってるだろ?」
エディ「あっ…しかしヤツは獄中で」

ギャラガー「はなからグリムは死んでなかったとしたら?」
「あ…そんなことが起こりうるんですか?」

ギャラガー「ん…分からん。ヤツがジェームズに捕まって3年。その間のこと…たどれるか?」
エディ「やってみます」
ギャラガー「ハア…死人が生きていてそしてまた死んで、それを調べる」
エディ「タチの悪い冗談につきあっているようですね」
ギャラガー「だが今はそれにつきあうしか選択肢はないな」

エディ「ん…しかし。ヤツは一体何がしたかったんでしょうか?ジェームズに逮捕されてから仮に生きて外に出られたなら、こんな危険冒す必要ないはずなのに」
ギャラガー「安易な推測はできないが…ただジェームズに会いたかっただけだったりしてな」
エディ「まさか。とりあえず、ここ3年のヤツの動線を探ってみます」
ギャラガー「ん…俺はマスクのほう、だな」







「ルートを進行…」
警官「ん?」

パイロット「おい、聞こえるか?」


エディ「ん?どうしたどうした?」
ギャラガー「ん?」

ジェームズ『うっ』


「なんて夜なんだ!」

ジェームズ『くっ…』


警官「ダメだ、通じない」

パイロット「どうなってる?」
パイロット「分かりません」

パイロット「本部との通信も不能」

『移送車との通信も復旧できない』

サラ『状況的に考えると、ただの通信障害ってことは…』
ジェームズ『ないだろうな』

ギャラガー「エディ。高速道路のカメラは?」
エディ「出します。ダメだ…完全に遮断されてる」

ジェームズ『俺が先導したほうがいいな』




サラ『きゃ~!』
ジェームズ『サラ、そのまま!』





















ジェームズ『しっかりつかまって』












『ハッ…』





『サラ…サラ…大丈夫か?』

『サラ!おいサラ!くっ…ぐっ』

『サラ!くっ…』






『あ…』



『ううっ』

『ぐっ…!』


コナー「グリムとナンバー9を回収したそうです」

スティーブン「ハリーか」
コナー「はい」
スティーブン「さすがだな」
コナー「ええ」

ジェームズ『はい。今は気を失っていますが、命に別状はないとのことです』

ジェームズ『はい、俺は問題ありません』

『ただ…マスクとグリムの遺体を…奪われました』


スティーブン「残りのマスクは?」

コナー「あと1枚です」

スティーブン「警察が動き出した。これ以上やっかい事を起こすな」

コナー「はい」





「留守番電話に接続します」


セオ「メイ…」



つぶやきボタン…
ハリーはジェームズの元同僚だったのがコナーに引き抜かれて軍事会社に
イヴが倒れたのはモニカの件とはまた別なのかそれとも
マスクとグリムの遺体を調べれば一気に真相に近づける!
と思ったらその前にハリーによって奪還されてしまった…
マスクの数には限りがあるみたいだけど残りの1枚はどう使われるのか
イヴが倒れたのはモニカの件とはまた別なのかそれとも
マスクとグリムの遺体を調べれば一気に真相に近づける!
と思ったらその前にハリーによって奪還されてしまった…
マスクの数には限りがあるみたいだけど残りの1枚はどう使われるのか
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notebook, Barbara Montgomery
Independently published
2020-06-26
コメント…2020年夏アニメについて
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- 2020年07月17日 21:04
- ID:0x0CTVH.0 >>返信コメ
- カーチェイスの作画カロリー半端なっ! ハリウッド映画並みだなおい!
しかし拳銃弾掃射するサブマシンガンとはいえ、2人に命中無しって!?
負傷が車横転による打撲のみって。
-
- 2020年07月17日 21:12
- ID:q4itHWbY0 >>返信コメ
- 残りのマスクは一つってことは
1話で研究施設?破壊して脱走してたの人物は6人ほどいたけど…
グリムとラストに出てきた人物意外
ほとんど捕まった(処理)ってことか
-
- 2020年07月17日 21:58
- ID:o7qtDE760 >>返信コメ
- 3ページ目に別作品の写真混じってない?
-
- 2020年07月17日 22:26
- ID:lXSMemBX0 >>返信コメ
- いつのまにか捕まっていた脱走した奴らまじいらなかった
-
- 2020年07月17日 22:29
- ID:jJqh8zrS0 >>返信コメ
- 拷問官「最終回までキチンと観ろ」
-
- 2020年07月17日 23:40
- ID:ICl.7bAR0 >>返信コメ
- イヴ可愛くてよかった
-
- 2020年07月18日 02:47
- ID:OgKqCquc0 >>返信コメ
- 誰かが言った
MASKはMとASKでできている
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- 2020年07月18日 06:45
- ID:H2ooFXUS0 >>返信コメ
- すごい時代になったでしょう。でもそれが、プレイステーション3なんだよね
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- 2020年07月18日 07:20
- ID:XMEBDH.x0 >>返信コメ
- そういやリアルでも色んなMUSK市販されてますよね! ネット通販じゃキン肉マン運命の5王子のMUSK(口あて)など売ってるみたいですよ。
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- 2020年07月18日 07:27
- ID:T9Z6sKRR0 >>返信コメ
- >>10
む、ムスク…?
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- 2020年07月18日 08:27
- ID:nw6uwfSf0 >>返信コメ
- 結構面白いのにあまり人気無いな、、、、、
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- 2020年07月18日 10:07
- ID:XMEBDH.x0 >>返信コメ
- >>12
なんででしょうね🤔?
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- 2020年07月18日 10:12
- ID:XMEBDH.x0 >>返信コメ
- >>11
ゴメン気がつかなかったよ🙈
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- 2020年07月18日 10:52
- ID:cbnqL.Ji0 >>返信コメ
- >>12
つまらないから人気が無いのでは?
-
- 2020年07月18日 12:08
- ID:7pDsUgKQ0 >>返信コメ
- >>12
洋ドラ風の演出は良い。カーアクションも凄い。
……ただ、作画やキャスト、雰囲気に対して、内容の密度が伴っていないように思える。SFと言うにはマスクの力がファンタジー過ぎるし、一つの事件を1クール引っ張るのも感心しない。少なくとも私見では、よくできた刑事物の洋ドラ(クリマイとかNCISとか)やSFサスペンス系のアニメ(攻機とかサイコパの1期とか)は、1~2話で一つの事件を片付ける。
直近のアニメで例えるなら、『バビロン』の後追いをしそうで怖い。良演出×現実離れしたサスペンスという点も似ている。
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- 2020年07月18日 12:46
- ID:d25Qj6V60 >>返信コメ
- 言い方悪くてご免だけど洋ドラ見てるほうがマシだと思った
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- 2020年07月18日 13:49
- ID:bt2e3Pia0 >>返信コメ
- 1話が一番よくて後は下降気味
これから何とかしてほしい
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- 2020年07月18日 21:48
- ID:nw6uwfSf0 >>返信コメ
- >>10もはやアニメ内容と関係無いコメまで出て来たか。1人で楽しむしかないか、、、
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- 2020年07月19日 01:29
- ID:TlnUpnTM0 >>返信コメ
- なんというか…「かつての相棒が敵に?!衝撃の再会が悲劇の幕開け…」みたいのをやりたかったんだと思うけど
まだ第3話で相棒にも主人公との絆にも何の思い入れもない状態で見せられても
はぁそうですか……としかならんかった
1・2話の連続殺人鬼らしきヤツも、
クリマイのホッチとリーパーみたいにそれまでの背景があっての因縁の対決なら緊迫感も生まれるだろうけど
あれじゃ出オチにしか見えないし…
きっとストーリーを考えた人の頭の中では
壮大なストーリーと複雑な人間関係が展開されてるんだろうな~
-
- 2020年07月19日 09:58
- ID:qGDiiMLA0 >>返信コメ
- 話がいまいち
…コメントについて…
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通常魔法
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
デッキから「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送り、対象の自分の表側表示モンスターはエンドフェイズまで、この効果で墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。