第7話「だから全部いただくわ」
『次の上映会?』
『うん。コーダの希望でね』

『そう ボクは感動したのだ!大画面の映像 全身に感じる音楽 まさにコンサート会場にいるようだったのだ!』

『それでねこれが見たい映画だって』
『古い年代の物に見えるな』
『ミュージカル映画ですか?』

『うむ。とにかく曲が最高なのだよ!君たちも聞いたことがあるんじゃないか?有名な曲で最近もアイドルがカバーしていて』

『聴いてみるのだ!』

『わぁー!この曲知ってる!』
『小さい頃 レジェさんたちもよく歌ってくれたよね』
『そうそう眠れない時とか。そっか映画の曲だったんだ』

『それにしても最高だな』
『素敵な歌声です』

『だろー?これを歌う歌姫チェルちゃんはこの海に舞い降りた天使!いやいや女神!』

『到着ー』

『ん?』

『あれ…似てる』

『あ、本当だ。そっくり』

『似てるって…』

『チェル!?』





『ふーん、ここがパーレルね』

『ほ、本物のチェルちゃんがパーレルに…!』
『私たちチェルのこと何にも知らないもんね』

『カノンは知ってるの?』
『はい。チェルさんは小さい頃からアイドルとして活躍されていて、その歌声は音楽界の中でも1、2を争う素晴らしさと言われてます』

『今やテレビで見ない日はないと言われるほど忙しい…はずなんですが』
『じゃあなんてここにいるんだろうね?』

『きっと訳ありら』

『ア、アザラシさん!?』

『彼女は誰かに追われている様子らったら。アザラシは決死の覚悟でアトランティアから彼女を連れ出した』

『かっこいい!』
『でもそれって大丈夫かなぁ?』

『立派な誘拐罪だ』

『つ、捕まるのは困るら!アザラシは何も知らないら!』
『待て!詳しく聞かせるのだー!』

『大丈夫なのかな?あの子…』
『彼女には彼女なりの何か訳があるんじゃないですか?』

『……』
『な、何ですか?』

『やはり似たもの同士分かり合っちゃうんだね』
『似たもの同士?』
『都会・逃亡・訳あり』
『最近聞いたような…』
『アイドルにも関係していて…』

『もう!みんなカノンをいじめないの!』

『そうですよ!私とは全然似て…』
「ほんと何もないわね、ここ」

<何もないんですね、ここ>

『うぅ…!』

『ちょっとそこ さっきから騒がしいんだけど?あなたたち暇なわけ?』

『いいわ、だったらあなたたち私を案内しなさい』

『えっ!?』

『フェルマさんこんにちは!』
『こんにちはー!』
『あら、いらっしゃい』

『ん?』

『一息つくならここかなって』
『パーレルいち人気のお店なの』

『へぇー、なかなかよさそうじゃない』

『でしょ?どれもこれも美味しくてオススメが決めきれない!』
『いつも選ぶのが大変なんです』
『1時間はザラだな』
『チェルちゃんも迷うよね?』

『えぇ。だから全部いただくわ』

『えっ…全部!?』

『ちょっと聞こえなかったの?ここにあるケーキ全部ちょうだい』
『わぁ!キャロ大丈夫!?』
『息してないです!』
『脈拍低下』
『キャロちゃん死なないでー!』

『キャロさん大丈夫ですか?』
『全部って…全種類って…』
『再起不能だ』
『私たちでも全部食べたことないのに…』
『それを1時間で…』

『ねぇアイドルってみんなこうなの?』
『解説を希望する』
『でなぜ私を見るんです?』

『そもそもどうして荷物持ちまで…』
『だって1人じゃ重そうだよ?』
『それにやっぱりカノンと境遇が似てるから放っておけないというか…』

『ねぇちょっと、荷物預けちゃいたいしホテルどこ?』

『え、ホテル?』

『ってありましたっけ?』

『パーレルにそんなもんあるわけ…』

『えっ…』

『あ、ありえなーーい!』

『お風呂とキッチンは上ね』
『まったく、ホテルがないとか信じらんない』

『まぁでも悪くないわね。じゃあここを衣装部屋にするわ』

『えっ!?』
『衣装部屋?』
『でかいタンスってこと?』

『寝室は…』

『あっ!そこは私のお部屋!』
『ここに決めたわ!』

『フィナちゃん今晩は私の隣で眠るといい。ポコも一緒にな』
『お邪魔します…』
『でもこれでホテルの予約完了だ』

『それじゃあまた何か用があれば…』
『あら待ちなさい。まだ終わってないわよ』
『えっ!?』

『この姿見、私の部屋に移動ね』
『えぇー!?』

『このカーテンも気に入ったわ!』
『わぁっ!』

『この子もね!可愛いー!』

『あー!私のラブちゃんがぁー!』

『あら、こっちのぬいぐるみも可愛いじゃない』

『ポ、ポコだけはだめー!』

『ふんっ』

『こ、このままじゃ…』

「シェフ、ただいまマンタが参りマンタ」

『はーい、ご苦労様』

『変な子たち。少し疲れたみたい…』


『失踪騒ぎ?それってチェルちゃんが?』

『そうさ。今アトランティアじゃチェル姫がご乱心だって大騒ぎだ。お前さんテレビ見て…』

《ふっ、パーレルじゃ電波が…》
『うるさいのだ!』

『まったくバカにして。テレビくらい…』

『皆さん大丈夫ですか?』

『ではない…』
『ですよねぇ…』
『チェルちゃんすごいパワーだね…』
『嵐が過ぎ去ったかのような…』
『絶賛停滞中だもん…またいつウルトラハイパートルネードが来ることか…』

『コーダさんどうかされましたか?』
『ちょっと確かめたいことが…』

『ここもなのだー!』

『任せろ!』

『とうっ!』

『ねぇ、何か飲み物は…』

『チェルちゃんが…』
『思い悩んで失踪…!?』

『はっ…!』

<プツッ>
『ん?』

『見てないわよね?』

『はぁ…』

『ちょっとコーダ!?』
『死なないでー!』

『ったく、私を悩ませてるのはどっかのマネージャーだっていうのに』

『”ちょっとチェル、さっきのぬるいステージは何?気持ちが全然入ってなかったじゃない。あるでしょ?曲に込めた思いとかメッセージが”』

『ってなによそれ!そんなの知らないわよ!バカバカしい!』

「日が暮れる前には終わらせないと」
「そうだね」
『ん?』

『ちょっと どこ行く気?』

『えっと…コーダを家に送り届けるついでに映画館に行こうかなって』
『私たちねキネオーブを探さなきゃなの』
『なによ それ…』

『映画館で映画を上映するためにはそれが必要でね』
『大きな真珠のような物だよ』

『ふーん 面白そうじゃない。私も一緒に行くわ』



『シネマカラフル…?』
『そう!ここが私たちの映画館だよ!』

『どうぞ!』
『さぁ入って入って!』

『ね?ね?すごいでしょ!?』
『最初はボロボロだったんだけどね。やっと使えるようになったんだ!』
『全部5人で修理したんだよ!』

『客席も素敵なんです』
『映写機もあるぞ』
『好きに見てくれていいから!』

『好きにって…』


『はぁ…こんな古くさい場所もう帰りたいんですけど…』

『そういえばこの前の上映会カプリたちが迷って倉庫に行っちゃったって』
『案内板が必要かも知れませんね』
『コーダは軽食を所望していたぞ』
『ひじきサンドは?』

『わけわかんない!』

『ん?』

『どうしてこんなのに盛り上がれるわけ?古くさくて機材も最新じゃないし音響だって最悪に決まってる!それなのにあなたたちはそれでいいわけ?』

『いや…よくないかな?』
『これが分からないとはお子ちゃまだな』

『えっと…えっとね…』
『あのねチェルはそう思うかもしれないけど私たちに取っては特別な場所で…』

『特別?笑わせないでよ。こんな場所何もないじゃ…』
『あります!』

『カノン?』

『ここには…ソナタとみんなで見つけたこの場所には数え切れないくらいたくさんの思い出があります!』

『キャロのみんなを楽しませたいって思いも、セレナの諦めない思いも、フィナの言ってくれたひじきサンドの思いも!』

『それにパーレルのみんながここを楽しみにしてくれているんです!見た目には分からないかもしれないけれど、ここにはたくさんあるんです!』

『それを何も知らないあなたに好き勝手言われたくありません!』

『バ…バカ…』

『バカ!バーカバーカ!バカバカバカバカバカバカ!バーカ!』

『チェルちゃん!』
『ついてこないで!』

『あっ…』

『なによ!私にはどうせ分からないわよ!みんなに言われるまま小さい頃からアイドルで何がしたいかも分からない!』

『何もない…私には…』


『私の曲…?』

『あっ!今笑った!』
『じゃあもう1回!』

『あ、擦りむいてる!』

『大丈夫、私が楽しいの魔法かけてあげる』

『……』

『やっと終わったー!』
『上々の出来だ』
『上映するキネオーブも見つかったし』
『そうですね』

『チェルはまだ部屋に閉じこもったまま?』
『うん…差し入れのひじきサンドも食べてないみたい』

『そりゃ食欲出ないよ。さっきのカノンすごく怖かったもん』

『うん…』
『みなさん なに同意して…!?』

『も、もういいです…!』
『カノンごめんって』
『本当はすごーく嬉しかったよ』
『あぁ、気持ちが伝わった』
『ありがとう』

『そ、そうですか…?私はただ思ったことを言ったまででして…』
『それに私のことを”キャロ”って!』

『そういえば呼び捨てだったねー』
『私もね ドキッとしちゃった』
『さん付けから一気に昇格だ』

『…な、何でしょうか?』
『もう分かってるくせにー!』
『今…ですか…?』

『キャロ…』
『うんうん幸…』

『ちゃん』
『えっ!?』

『えぇー!?』

「カノンちゃん今度は私!」
「ちゃんなしでもう1回!」
「あの…また今度…」
「今度かー」
「もう1回!もう1回ー!」

『それでチェルの寝相はどうだったのだ!?寝間着は何派?朝はひじき派?寝癖はどんな感じで…』

『もう、直接聞けばいいのに』
『それはダメなのだ。アイドルとファンの間には適切な距離が必要で…』

『なんでだろう…教えちゃダメな気がする…』

『正しい判断だ』

『寝過ぎた…』

『おそようございます』
『えぇ…おそよう…』

『ってバカにしてるわけ?』

『いえ事実を言っただけです』
『うぅ…』

『これ今日やる上映会です。よかったら来てください』
『な、なんで私が…』

『チェルさんの言う通りパーレルの映画館は古いのかも知れません。でも大切なのはそこじゃないと思います』

『……』

『舞台に立つチェルさんならきっと分かってくれると思います』

『私行かないわよ!』
『無理にとは言いません』


『この映画の曲大好き』
『みんなでよく歌ったわね。アルディは少し音痴で』

『ちょっと、そこは思い出さないでよ』
『うふっ』

『そろそろ上映時間だ』

『ん?カノン?』

『いえ…始めましょう』


<ブツッ>
『あっ…』

「歌ないのー?」
「どうしたのかしら?」
「なんでお歌ないの?」
「お歌聴きたい」


『……!』

『はっ…!』



『これで最後かしら?』
『そうら』
『ご苦労様』

『チェルちゃーん!』
『チェルー!』

『あのチェルさん、私…』

『分かったわよ』

『私にも分かったの』
『チェルさん』

『それじゃあね』

『えぇ』

『皆様ごきげんよう』
『さよならチェル』
『チェルまたね』

『私決めたから!あなたたちに負けないくらいたくさんの人を呼んでライブするって!』

『はっ…』

『だからあなたたちにチケットを送ってあげないこともないわ!』

『そのチケット送らなくていいです!必ず自分でチケットを取って絶対の絶対にチェルさんのライブ観に行きますから!』

『ふふっ』

『最後まで嵐みたいだったね』
『まったく彼女らしいな』
『そうですね』

『ほんと変な子たち』

『私よ、チェル。その…何も言わずにごめんなさい…』

『あのね 私…!』





『最初のハードルはトゥインクルパウダーね』
『ほんとだ!セレナがいない!』
『砂に食べられてしまったんじゃ…!?』

『次回バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~ ”それはね、靴っていうの”』

つぶやきボタン…
いきなり田舎にやってきた女の子が大人気の歌姫とはビックリだよねw
なんで逃亡先がパーレルだったのかはちょっと気になるところ
とりあえず田舎に逃げればマネージャーも追ってこないだろう的な…?
まぁテレビも映らないし有名人としてはゆっくり過ごせる環境かなって気はする
チェルは何もないとは言ってたけど、大切なものはそこにあったようで
今回それに気付かせてくれたのがカノンだったってのは成長した証なのかな
カノンもパーレルに来たときの感想は何もないって言ってたのにねw
何もない環境だからこそ普段と異なる経験を通して得られるものがあるのかもね
なんで逃亡先がパーレルだったのかはちょっと気になるところ
とりあえず田舎に逃げればマネージャーも追ってこないだろう的な…?
まぁテレビも映らないし有名人としてはゆっくり過ごせる環境かなって気はする
チェルは何もないとは言ってたけど、大切なものはそこにあったようで
今回それに気付かせてくれたのがカノンだったってのは成長した証なのかな
カノンもパーレルに来たときの感想は何もないって言ってたのにねw
何もない環境だからこそ普段と異なる経験を通して得られるものがあるのかもね
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バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~ 7話 感想
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コメント…2019年冬アニメについて
-
- 2019年02月25日 05:49
- ID:mnPiwLQ30 >>返信コメ
- 顔のデザイン何とかならない?(手遅れ)
-
- 2019年02月25日 07:31
- ID:nffvIdsT0 >>返信コメ
- 最後、チェルが歌わなくてズッコケた
丁寧に布石を打って最後に映画館のトラブルって最高の舞台を用意したのに…普通じゃ嫌なのか?
-
- 2019年02月25日 07:35
- ID:epDHV7Ux0 >>返信コメ
- えんどろーのローナ姫の後に見たので、なんてワガママな娘なんだ!?と思ってしまった。
テレビは叩いて治す!・・・今、分かるのかな?
-
- 2019年02月25日 08:13
- ID:SPGLJXIs0 >>返信コメ
- ☪
-
- 2019年02月25日 08:21
- ID:FRuEBPd40 >>返信コメ
- >>2
アレはアレで自分たちが始めた物はきちんと自分たちでケジメをつけるって感じで良いんじゃない
好きで始めた物でトラブルが起きてもそれを言い訳にせず、解決して客を満足させるって姿勢に心打たれたんだろうし
まぁ俺も「歌わんのかーい」ってなったが
-
- 2019年02月25日 09:37
- ID:SPGLJXIs0 >>返信コメ
- 急に歌わないよ
-
- 2019年02月25日 10:05
- ID:y1GRWbIE0 >>返信コメ
- 今回はいつにも増して皆が表情豊かでかわいかった、特にカノンちゃん。
チェルも最初はなんやコイツと思ったが、実際子供の頃から芸能界にいるとああいう状態になる場合もあるそうな。
最後はチビッ子3人やいつもの5人が歌う姿に“誰かの為に歌う事”を思い出したって事かね。
…しかし、バミューダ△と言えば、そのライブ日が国家間の戦争の休戦日になると言われるほどの、惑星規模で人気のアイドルグループ…取れるのか…チケット…?
ちな惑星クレイのマーメイドは尾ひれにトゥインクルパウダーをかけると脚に変化し、プリズムパールってアイテムを身に付けると地上でも声を出せるようになる設定があるんだが、まさかそれをこのアニメで拾うとは思わんかった。
-
- 2019年02月25日 15:24
- ID:Or.fziEN0 >>返信コメ
- 寝る前に見ると精神が安定して穏やかに眠れる癒し系アニメ
-
- 2019年02月25日 18:39
- ID:Hx8DMYNs0 >>返信コメ
- チェルがついに歌おう、という直前で音声が戻る。そして観客が自然と歌い出す…なんてステキな演出! この作品は確かに優しい世界だけど、キャラクターや見る者に「全て」は与えてくれないのです。ここ3話はこの演出が徹底していると思う。だからこそキャラが成長するし、物語の余韻が深まる。また、見る側にも最小限の洞察が必要。
大変失礼ながら、この作品の世界観でここまで深い作り込みが可能だとは思いもよらなかった。自らの不明を恥じる。ハードルが低いこともあるが、次回のおみ足次第ではひょっとすると今期マイベストになってしまうかも。
-
- 2019年02月25日 19:00
- ID:RFzaJVE70 >>返信コメ
- 1話切りした人達はもったいないことをしたね
-
- 2019年02月25日 23:35
- ID:12SE.Vme0 >>返信コメ
- 顔のパーツなんとかならなかったのだろうか
-
- 2019年02月26日 03:49
- ID:MX1eAF.e0 >>返信コメ
- >>9
あれって、音声が戻ったんじゃなくてソナタさんたち(とその他オーディエンス)が即興で唄ったんだと思ってたわ。
だからこそ、チェルさんの心に響いていて、
最後のカノンさんの「チケットは自分で」ってセリフも活きてくる(お互い観客を楽しませるものとして対等に)と思ってたけど…。
-
- 2019年02月26日 11:51
- ID:s5mFmSSD0 >>返信コメ
- >>12
やっぱりあれは5人+観客で歌ってるよね。
そこをもう少しわかりやすく表現してもよかったんじゃないかと思う。歌って、歌手が歌うだけでなく一般人が歌ったり、一般人の歌を聞いた人も幸せになれるってことを、その前の幼女3人組と赤ちゃんで示せてるんだから、バミューダの5人が歌っても、すでにみんなは幸せな気持ちを共有できてるんだよと、チェルの歌は既にみんなに届いてるんだと示せる場面だった思う。
分かりにくかったのが少し残念です。
-
- 2019年02月26日 16:48
- ID:GpG7IsE20 >>返信コメ
- あのシーンわかりにくかったな…
ただ、チェルが歌わなかったのは彼女の舞台はここじゃないってことだと思った
「古くて何もない」けど都会から来たアイドルには作れない楽しさや喜びがあるわけで
-
- 2019年02月26日 18:20
- ID:amn4wAtY0 >>返信コメ
- みんなで歌ってるらしいシーンはもう少し声バラけさせてもよかったのかもしれないね、かなり綺麗にまとまってたからちょっとわかりにくかったのかも…
マンタの男ボイスがちょっと混ざったおかげで何とか伝わってきたんだけど
チェルに歌わせなかった意図は伝わるから良いと思う、それに後半とかにまた出番ありそうな気もする
-
- 2019年02月27日 14:32
- ID:qcN6WFbB0 >>返信コメ
- >>12
ご指摘あったので確認してみました。
映画の音声が戻る最初の一瞬は、伴奏と歌手の歌声のみが響く
♪遠く」までは映画歌手の独唱→「飛んでゆけ から、おそらくメインキャラが映画に合わせて歌い出す
♪ふわふわ からは観客全体が合唱(マンタは伴奏覚えてるんですね)
のように、私の環境では聞き取れます。違っていたら教えてください。
チェルはちびっ子達が歌うこの曲を耳にして「わたしの曲」と最初につぶやくのですが、それは正しいけど正しくない。このことをチェルが知るには、映画館で彼女が「歌わない」ことがいちばん印象的だと、演出サイドは判断したんだと思います。
確かに少々分かりづらい。でも、単に白黒つけるんじゃなくて、チェルの思いを尊重しつつ、もう少し広い視点も示すことで、視聴者に考えをトスしてくれる。見る者をとても信頼した作りだと思うのです。この手の作品で、そんな丁寧かつ優しい作り込みをしてくれる事が嬉しいし、見る者としてその信頼に応えたいとも思うのです。
-
- 2019年02月28日 02:51
- ID:8C41gUbx0 >>返信コメ
- >>16
「指摘」という語感が与えるほど強い主張でもなかったのだけど、
確認してみました。確かに、音声が戻るのが先で、それから5人で唄ってる感じですね。
あの場面は、チェルにとっての唄うということの原点をぼんやりと思い出させたあとの、自分の舞台へと戻る決心をさせる最後のひと押しとしてとても良かったと思います。
アニメの解釈は、製作・制作者の意図を読み取ることも面白いけど
個人的には、視聴者が自由に解釈して自分の中で消化するのが楽しいと思います。スタッフインタビューなどの見ると、作品によっては、スタッフ間でも解釈が別れることがあるみたいだし。自分の解釈を大切にするのがいいかと。
-
- 2019年02月28日 18:46
- ID:iLxHqmUm0 >>返信コメ
- チェルの思い出の中の「楽しいの魔法かけてあげる」が結構好きな言葉だった
5人のやってることもそういうことだし劇場もそういう場所
チェルは自分に何も出来ないと悩んでパーレルに来たけど、劇場が「何もない」ように見えたのはこの時のチェルの気持ちを反映してそう見えただけなんだろうと思った
-
- 2019年02月28日 23:13
- ID:xPdig6yE0 >>返信コメ
- >>17
ご確認感謝です。
「視聴者が自由に解釈して…」のくだりは、私もそう思う。そのとっかかりをどこに見つかるかだけの違いじゃないかと。
少しクラシック音楽に触れる機会があるのだけど、あの譜面で指示されている事って、音楽全体のほんの一部分でしかなくて、それを演奏するときには、作曲者が何を表現したかったのか、楽譜から懸命に読み解かないといけない。また、それをどう自分のものとして表現するか、考えないといけない。でもそれには過ちなんてなくて、結局は自分が思う通りに演奏したり聴いたりして全然かまわないのです。
だから私は、送り手が何を表現したかったかが、最初の関心事。それをどう解釈するかを楽しんでるんでしょう。これと違うアプローチの方がいるのは大歓迎。この作品はどちらから見ても楽しめるからいいですね。
お付き合いいただいたことに感謝なのです。
-
- 2019年03月01日 00:16
- ID:.UORwqqs0 >>返信コメ
- >>19
横からだけどその楽しみ方何かわかるな
アニメって集団で作るから意図したものそのまま出来上がるとは限らないし
元ネタ(原作じゃなく)になった映画や文学があるとそれに触れると解釈が広がったり
キーワードが一つ見つかると全体の纏まりが見えたり
自分で発見して消化する楽しみ方はあって良いと思う
-
- 2019年03月01日 10:49
- ID:KGjU2LFh0 >>返信コメ
- >>20
コメ感謝です。
こういう楽しみ方は、情報があふれかえっている今となっては、けっこうゼイタクだと思うのです。でも、やめられない止まらない。
本作の場合、たとえば5話で上映された映画の場面のBGMが実在するミュージカルを巧みに引用しているので、それにピンとくる人には、映画の内容がもう少し深く見える。別にピンと来なくても、BGMと作画ともに上質なので、映画の内容は充分に伝わる。だからあのシーンは私的に絶賛なのです。
それが正しいかなんて、私の思い込みでいいじゃないですか。作り手が語りたいことをどれだけ受け止めたと感じられるかは、その作品を楽しめる大きな要素だと、私には思えます。
全くの余談だが、レールガン1期だったかの水着回で、月面に降り立ったメンバーのうち、黒子だけが動物の骨を持っているというカットがある。映像好きなら誰でも知ってる元ネタがあって、そのパロディに何重もの意味で抱腹絶倒なんだけど、コメンタリー聞くと、当の声優さんは元ネタを全く知らない(ブース外のマネージャーから映画の題名を聞いても分からない)。今の声優ってこんな事すら知らないのかというのと、そういう人が演技する事を前提に作品作らないといけないのか、と二重の意味でショックだった…実際、これ以降レールガンでは名作パロディなくなったと思う。これが続くとアニメの質がどんどん落ちる、という恐怖心があるのです。だから、作り手の思いはできるだけ掬いたい。自分でもバカだと思うけど、私がアニメを楽しむのは、作り手と見る側の真剣勝負でもあります。長くなっちゃってスマヌ。
-
- 2019年03月02日 00:45
- ID:TXpwvev50 >>返信コメ
- >>21
>作り手と見る側の真剣勝負
良い言葉ですね!
10年くらい前にベテラン脚本家がコラムで「今の若いスタッフには映画の話がわかってもらえない」って書いてました
自分の世代は知識の要る名作映画とかはあまり見ないかも…自分なんかそれ以上に見てませんが(汗)
作り手に必要なのは行動ですから、必ずしも知識が無くても良いかもしれないけど、さらに深く理解する機会を逃してると思うとちょっと勿体ないですね
違う話になりますが、自分は感想書いたら「こじつけにしか見えない」とコメされたことありますよ
でも自分と同じ感想はどこ探しても無いんだから、楽しみ方なんかそれぞれで良いじゃんって思います
意見の違う人の感想も楽しみたいですよね
-
- 2019年03月02日 20:36
- ID:SRQIh.Iu0 >>返信コメ
- >>22
コメ感謝です。
よく作り込まれたアニメは、私にはオペラとかバレエ(踊るやつ)と同じだと感じます。作り手が自分の感性と知識教養を全部ぶち込んでくるから、受け止める方も必死になれるので面白い。どーだ、オペラやバレエは高尚だ…ではなくて、自分がどの辺りで楽しめてるのかな〜とノンビリかつ真剣に時間を過ごせたらハッピーなのです。
この作品は、そういうのとは違うお気楽枠(それはそれで楽しい)だと予想していたら、むっちゃ直球真っ向勝負(ただしスローボール)だったので、身の不明を恥じるやら嬉しいやら…
なので、私と違う感想や解釈を持つ方は、私は常に歓迎なのです。自分が何を楽しめた/楽しめなかったかは、その人ならではのものですから、まずはその違いを楽しみたい。たまにここに書き込む時は、そこだけは意識しているつもりです。
なんかスレの趣旨からかけ離れた中身で延々と書いてしまい、申し訳ない→管理者殿
…コメントについて…
※お気軽に、どなたでも書き込みOKです。
※「>>〇」「※〇」のようにコメント番号を指定することでアンカーの指定が可能です。
※コメントの書き込みが出来ない等の不具合報告やコメント削除依頼は、コチラより一言頂けると有難いです。
※お気軽に、どなたでも書き込みOKです。
※「>>〇」「※〇」のようにコメント番号を指定することでアンカーの指定が可能です。
※コメントの書き込みが出来ない等の不具合報告やコメント削除依頼は、コチラより一言頂けると有難いです。